クイーンのノリノリでカッコいいロックな曲を6つ紹介しようと思う。
去年の11月に「ボヘミアン・ラプソディ」が公開されましたね。
日本でもクイーンブームが起こり、世界中でクイーン旋風が吹き荒れました。
世間ではやはりバンドのフロントマンであるフレディ・マーキュリーが取り上げられることが多いですが、この記事ではギタリストのブライアン・メイを取り上げます。
彼のギター、レッドスペシャルはブライアンと彼の父親が友達の家の暖炉の木から作り上げたもので、あのクイーンサウンドには欠かせない独特な音色を生み出しています。
そして、彼はお手製のギターでクイーンのサウンド面に大きく貢献しただけでなく、作曲の面ではクイーンのロック的な側面に貢献しました。
ボーカルのフレディ・マーキュリーをはじめ、ギタリストのブライアン・メイ、ベーシストのジョン・ディーコン、ドラマーのロジャー・テイラーは作曲ができ、全員大ヒット曲を生んでいるわけなんですが、特に、ギタリストのブライアン・メイはクイーンの楽曲のノリノリロケンロー部門担当です。
今回はブライアンが書いた曲の中でも、特にノリノリでカッコいいロックな曲を紹介します。
#1 Tie Your Mother Down
1曲目、「Tie Your Mother Down(タイユアマザーダウン)」は5作目のアルバム「A Day At The Races(華麗なるレース)」のオープニングを飾る曲。
これぞロックなノリノリでヘヴィなギターフレーズ!
初めて聴いた時は一発でハマりました(笑)
Tie Your Mother Down~♪ Tie Your Mother Down~♪のサビもかっこよし。
ライヴでも頻繁に演奏される人気曲です。
ちなみにですが、動画はシングルバージョンで、アルバムに収録されているバージョンとは違いドラから始まる荘厳な雰囲気のイントロがカットされています。
ガツーンといきなり始まるシングルバージョンもいいですが、アルバムバージョンの荘厳なイントロからギターのフレーズが入るまでの、いつ始まるんだろうというわくわく感も捨てがたい...(笑)
#2 Sweet Lady
2曲目、「Sweet Lady(スウィートレディ)」はあのボヘミアンラプソディが収録された、クイーンの傑作といわれる4作目「A Night At The Opera(オペラ座の夜)」に収録されている曲です。
映画でも、このアルバムの作製の様子が描かれていましたね。
他の曲に圧倒されて、あまり目立たない印象を持たれがちな曲ですが、そんなことはない!
ぼくが思うに、間違いなく「A Night At The Opera(オペラ座の夜)」に収録されている曲の中で一番ロックしている曲です。
特に、枯れたようなギターの音色はこの曲独特で、クイーンの曲の中で一番硬派なブリティッシュロックの印象を受けます。
#3 Brighton Rock
続いて3曲目、「Brighton Rock(ブライトンロック)」は彼らがスターになるきっかけとなった「Killer Queen(キラークイーン)」が収録されている3作目「Sheer Heart Attack(シアーハートアタック)」のオープニングナンバーです。
この曲はまさに聴きどころ満載。
ブライアンの超高速轟音ギターもすごいですが、フレディの男性と女性を演じるボーカルもすごいです。
そして、曲の間奏にはブライアンのなが~いギターソロがあります。
ここでの聴きどころは嵐のように舞う三味線弾きのようなフレーズ。
もしかして、ブライアンは日本の三味線の弾き方をイメージしたのかもしれませんね(笑)
アルバムでは1曲目「Brighton Rock(ブライトンロック)」に続く2曲目に「Killer Queen(キラークイーン)」が収録されているんですが、この流れがまた見事。
汗が飛んできそうなハードでガチャガチャした「Brighton Rock(ブライトンロック)」に続き、フィンガースナップから始まる優雅な「Killer Queen(キラークイーン)」への流れはまさに静と動が織りなす感動です。
#4 Fat Bottomed Girls
4曲目はOh~♪You gonna take me home tonight♪というキャッチーなコーラスが特徴の「Fat Bottomed Girls(ファットボトムドガールズ)」。
日本でもおなじみの「Don't Stop Me Now(ドントストップミーナウ)」が収録された7作目「Jazz(ジャズ)」に収録されています。
Wikipediaによると、Jazz(ジャズ)とは、音楽のジャズではなく”たわごと””ナンセンス”を意味するものだそうです。
タイトル通り、おふざけの曲も収録されている非常にバラエティに富んだアルバムですが、この曲は真面目にロックしたような印象。
キャッチーなサビとヘヴィなギターの組み合わせがクセになる曲です。
#5 Tear It Up
5曲目「Tear It Up(ティアイットアップ)」は10作目「The Works(ザワークス)」に収録されている曲です。このアルバムにはライヴエイドで歌われた「Radio GA GA(レディオガガ)」が収録されています。
おそらく、この曲がクイーンの曲の中で一番ヘヴィな曲なんじゃないでしょうか。
固そうなギターサウンドと、岩を割るようなドラムの音が特徴的なこの曲を聴いていると、なぜだか岩が思い浮かびます。
特に、出だしのドドンッガッ!ドドンッガッ!というドラムのフレーズはどこか岩が転がり落ちてくるようで、サビのTear it up!Stir it up ! Break it up ! Baby~♪のところは転がり落ちてきた岩を持ち上げるような印象を受けるんですよね。
一番ヘヴィでロック(岩)な曲です(笑)
#6 Hammer To Fall
最後の6曲目、「Hammer To Fall(ハマートゥフォール)」は5曲目「Tear It Up(ティアイットアップ)」と同じ10作目「The Works(ザワークス)」に収録されている曲です。
映画では、ラストのライヴエイドで3曲目に歌われていました。
落雷のようなギターサウンドが心地よいこの曲は、歌詞がいい!
言葉通りに見ればネガティブな歌詞なんですけど、伝えたいメッセージはポジティブっていう曲あるじゃないですか。
おそらくこの曲はそういう類の曲ですね。
この世界には絶望ばっかりだけど、力強くもがいてみせようぜ!というようなメッセージが込められていると思います。
クイーンといえば、「Bohemian Rhapsody(ボヘミアンラプソディ)」、「We Will Rock You(ウィウィルロックユー)」、「We Are The Champions(伝説のチャンピオン)」の3曲が特に有名ですよね。
でも、それ以外にもクイーンにはカッコいいロックな曲があることを知ってもらえればうれしいです。
ここで紹介した「Sweet Lady(スウィートレディ)」と「Brighton Rock(ブライトンロック)」は収録されていませんが、クイーンのロックな曲だけを集めたベストアルバムがあるので気になった方はぜひ!