人工知能AIが作曲したビートルズ風の楽曲「Daddy's Car」のどこら辺がビートルズっぽいかを解説してみる
この曲の存在を知ったのは、テレビに映っているバラエティ番組を撮影した動画
ある日、ぼくはYoutubeで「AIが作曲したビートルズの新曲」というタイトルの動画を見つけました。
今は消されてしまったようですが 、いろんなアーティストの作品をAIにインプットすると、そのアーティストの作風やクセを学習して、新しい作品を生み出す技術をバラエティ番組で紹介しているうちの一部を撮影したものです。
そして、その動画に映っていた番組で紹介されていたのが↓の曲でした。
それでは、この曲のビートルズっぽいなと思うところを開設してみます。
タイトルの付け方がビートルズっぽい
この曲のタイトルは「Daddy's Car」で、和訳すると「父さんの車」といったところですかね。
この斜め上を行くようなタイトルの付け方がビートルズっぽいなと思います。
そのままビートルズの新曲です。って言われても全然違和感ないくらいビートルズのメンバーがつけそうなタイトル(笑)
曲のタイトルのつけ方って、アーティストごとにクセがあると思うんですよ。
だから、この「Daddy's Car」っていうのは、ビートルズの曲のタイトルのつけ方のクセを押さえていると感じます。
ただ、この曲は確かAIが作曲しただけで、作詞をした人と歌っている人たちは確か別にいたはずです。
だから、厳密にはこのタイトルをつけたのはAIではありませんが、タイトルをつけた人(多分作詞した人?)はなかなかいいビートルズ的なセンス持ってます。
コーラスがビートルズっぽい
コーラスの付け方がとてもビートルズっぽい!
この曲はAIが作曲しただけと先ほど言いましたが、歌を担当している人たちの声色がビートルズにそっくりなので、よりビートルズっぽく感じます。
サビに入る手前の♪Please mother drive~♪のけだるげで少し陰のあるようなコーラスはジョン・レノンの作る曲っぽい感じがします。
コーラスの面でいうと、やっぱり歌を担当している人たちの声色が一番ビートルズっぽく感じる要因かな(笑)
ただ、出だしがコーラスで始まる曲は結構ビートルズの曲に多いので、曲の構成はビートルズっぽいですね。
ジョン・レノンが主体的に作って、中間部分をポール・マッカートニーが手伝って、全体のアレンジをメンバー全員でやったようなイメージ
この曲の大まかな部分はジョン・レノンが作って、中間の曲の雰囲気がガラッと変わる部分♪Down on the ground~♪のところはポール・マッカートニーが作ったような感じがします。
ジョン・レノンがこの曲を作ってて、なんかパンチが足んねえな~と思ってポール・マッカートニーに相談したら、めっちゃメロディアスな部分を作ってくれた!みたいな感じです(笑)それで、メンバー全員でこの曲の全体のアレンジを固めたっていうイメージ。
ポール・マッカートニーは印象に残りやすいメロディアスなフレーズを作るのが天才的にうまいので、まさにそんな感じがします。
ビートルズの楽曲の多くはジョン・レノンとポール・マッカートニーの共作が多いことで有名で(作曲のクレジットがほとんどレノン=マッカートニーになってます)、こんな感じでお互いに助け合ってできた曲がたくさんあります。
「Daddy's Car」もそのうちの一曲に感じられます。
逆再生の音声が中期のビートルズっぽい
ビートルズは時期によってルックスはもちろん作る曲も全然違います。
個人的に、初期のビートルズはポップなメロディーの曲が多く、中期のビートルズは芸術的で創造的、時に難解な曲が多く、後期のビートルズはシンプルでありながら深みのあるサウンドの曲が多いというように感じます。
そして、逆再生の音声を曲に盛り込むのは、新しいものを創造することに燃えていたビートルズの中期の楽曲でよく見られる特徴なので、この曲はビートルズの中期のころを強くイメージさせますね。
「Daddy's Car」のようにエンディングで逆再生の音声が流れるのは、中期のビートルズのアプローチそのものです。
逆再生の音声を盛り込んだ曲といえば、「Rain」と「Strawberry Fields Forever」が思い浮かびました。
最後にこの2曲の動画を貼っておきま~す。この2つの動画を比べると、別人かっていうぐらいメンバーのルックスが違うので要チェック(笑)
2曲とも曲のエンディングで逆再生の音声が流れています。
人付き合いに対して受け身な自分の心理を分析してみる
相手から誘われるばかりで、自分から誘わない
自分が人付き合いに対して受け身だなあと感じる理由は、自分から相手を誘わないからです。
小中高と今までの自分を振り返ってみると、自分から遊びに誘ったことがあるのはほとんどありません。
それは大学生になった今もほとんど変わらなくて、直接話しているときに話の流れで自分から誘うことはありますが、LINEや電話で連絡して自分から誘うという発想にはあまりならないんですよね。
というわけで、相手から誘われるばかりで自分から誘わない、そんな人付き合いに対して受け身な自分の心理を分析してみたところ、4つの分析結果が出ました。
分析その1 他人と遊ぶよりも、自分ひとりでいる方が好きだから
これは、特に小中高に当てはまることです。
というのも、小中高はゲームばっかりしていた時期でした。
これくらいの年頃の少年がすることといったらゲームしかないとさえ思っていましたからね。
帰ったらすぐゲーム。みたいな(笑)
それで、友達から誘いが来たら、ゲームをしたいがために変に理由つけて断ったりしていました。
もちろん、誘いが来るたびじゃないですよ!?友達と遊ぶより、ゲームがしたいなあ♪と思ったときだけです。
大学生になった今は、ゲームは全然しなくなったものの、ダラダラとYoutubeを見たり、昼寝をしたりと無駄に過ごしてしまいがちです。
だから、今は誰かから誘いがあるときはどうしても無理な場合を除いて喜んで誘いに乗ります。
でも、自分から誘いはしません。(笑)
分析その2 段取りを決めるのがめんどくさいから
これは大学生になって、少しずつ自分から誘うようになってきた頃に感じていたことです。
やはり、誘った側はホストの立場なので、誘った側がある程度段取りを考えるのが自然だと思うんです。
○○時に○○集合して、○○時に○○に行って、~という具合に。
...ぼくはこういう段取りを考えるのが苦手です。
ぼくはあまり自分から誘うことがないためか、物事の段取りを考える機会がなかったので、苦手だし、面倒に感じてしまうんではないのかなと思います。
極端な話、とりあえず○○に行って、そこからノープラン。っていうことになりがちです。
誘われた側はそんなんだったら「ええーっなんだそれっ?!」ってなっちゃいますよね。
そうならないように段取りを決めたいんですけど、苦手だし面倒くさいし...。
とはいえ、そんなこと言ってたらいつまでも変わらないままなので、まずは普段の自分の生活の段取りを考えるようにします。
分析その3 誘うほどのものでもないと思っちゃうから
分析その2と被りますが、誘う側になると段取りを考えなきゃいけないので、そこまでして誘うほどのものでもないしなあと思ってしまうところが自分にはあります。
誘う側は大変だとぼくの脳は解釈してしまっているのかもしれません。
それだけでなく、ぼくはもともと何かを主催して相手を楽しませるということをあまり経験してこなかったので、どうすれば相手を楽しませられるだろうか?ということさえ考えることができません。
そのため、相手を誘うということはホスト(主催者)になるわけですから、相手を誘っても段取りをうまく決められないし、楽しませることができないかもしれないと思っちゃって、誘うほどのものでもないと思っちゃうところがある気がします。
でも、やっぱり人と過ごした方が濃い時間を過ごせるよね。
人付き合いに対して受け身な自分の心理を、相手から誘われるばかりで自分から誘わないところに注目して分析してみました。
いろいろ言ってきましたが、結局はひとりでいるより人と過ごした方が濃い時間を過ごせるなと個人的には思います。
自分はゲームが大好きというわけでもなく、ひとりで生きられるほど強くないので。(^^;
ゲームばっかしてた小中高のときに比べて、人として成長したように感じます。(笑)
ブログを書こうとすると手が止まってしまう人に向けて。
ブログを書こうとすると、いろいろ考えてしまって手が止まってしまう方へ向けて書こうと思います。
いつまでたっても安定して記事を更新できない...でも、ブログを途中であきらめたくない!
ぼく自身、ブログを始めて1年半ぐらいたちましたが、最近までブログを書こうとしても手が止まってしまうということがずぅーっと続いていて、始めた年月のわりに全然記事が書けていません。
多分、40記事も書いてないと思う。
ぼくはワードプレスで初めてブログを立ち上げたのですが、1年半ぐらいの年月を経たにも関わらず、公開している記事は25記事ほどしかありません。
ブログを書こうとすると、いろいろ考えてしまって手が止まってしまう現象のせいで、いつまでたっても安定して記事を更新できない日々が続いてきました。
でも、ブログを消そうと思ったことはありませんでした。
なんだか、ブログをせっかく新しく始めたのに、途中であきらめるのはすごくもったいない気がして。
大げさかもしれませんが、ブログをあきらめたらこの後の人生なにも変わらないような気までしています。(笑)
そうしてやっと、ブログを続けるためにはどうすればいいかを身をもって気づいたわけです。
ブログを続けるために大事なのは、初めから完成度の高い記事を書こうとするのをやめること。
ぼくが全然記事を更新できなかった間に身をもって気づいたことは、完成度の高い記事を書かなければいけないと思ってしまっていることが、一番の原因だということです。
なぜ、完成度の高い記事を書かなければいけないと思ってしまうのかというと、その理由は主にブログを始めた動機にあるからです。
ブログを始めた動機は人それぞれ違いますが、大体はお金を稼ぐことができるからだと思います。
ぼくもその一人です。
でも、それが完成度の高い記事を書かなければいけないと思わせ、その結果ブログを全く更新できなくさせてしまう原因だとぼくは思うのです。
ブログでお金を稼ぐためには、たくさんの人に自分のブログを見てもらうことが必須条件です。
そこで、読んだ人を満足させられるような完成度の高い記事を自分のブログに積み上げれば積み上げるほど、たくさんの人が自分のブログを見に来てくれるようになります。
だから、お金を稼ぐためには完成度の高い記事を書かなければならないと心の中で数式が成り立っているので、出だしはどう書こう?とかもっと字数を増やさなければとかいろいろ考えてしまって手が止まってしまうわけです。
これでは、毎回記事の編集をする画面を見るたびにしんどくなって続かなくなっちゃいます。
ブログを続けるためには、まず完成度の高い記事を書かなければいけないという思いを捨てる必要があるんです。
とにかく何でもいいから記事にすること。アウトプットすればするほど質のいい記事を書けるようになる。
ブログを始めてまだ年月が浅いんだから、完成度の高い記事を書けないのなんて当たり前。
難しいことは考えずに、どんどん記事にすればいいんです。
そうやってアウトプットする習慣がついていけば、次第にいい記事を書けるようになります。
とはいえ、いきなり真っ白な記事の編集画面を見ても、どうすればいいのかわからないと思うので、クロネさんのブログ講座を参考にするとよいです。
ブログ初心者が最初の10記事を書くときに守るべき3つのこと!|クロネのブログ講座
ぼくもブログで稼ぐことができるようなレベルにはまだまだ遠いので、できるだけ毎日記事を更新してアウトプットする習慣を続けたいと思います。
筋トレをセットで行うのがなぜ効果的なのか?その理由がやっとわかった。
筋トレはセットで行うのがよいという認識が一般的にある
筋トレをする方法には特にルールはありませんが、‶ギリギリ10回できるくらいの負荷で3セット行うのがよい″という認識が一般的にあります。
しかし、なぜ30回を一気にやらないで、10回を3セットに分けてやった方が効果的なのか?
今回お話ししたいのは、セット数の問題ではなく、なぜ一気にやらないでセットで小分けにしてやる必要があるのかということです。
ぼくは今までそんなことを疑問に思うことなく、‶ギリギリ10回できるくらいの負荷で3セット行うのがよい″という一般的な認識にしたがって筋トレをしてきました。
ですが、最近疑問に思うようになって、ちょうど筋トレをセットで行うのが効果的な理由を説明したネットの記事をたまたま見つけました。
筋トレはセットで行った方がより筋肉に負荷を与えられ、より筋肉の成長につながる
その記事によると、筋トレをセットで行うと効果的な理由は‶より筋肉に負荷をかけられるから″と説明しています。
例えば、60kgの重りをもってスクワットをするとして、30回一気にやろうとする場合と10回を3セットやろうとする場合を比べてみます。
30回一気にやろうとする場合
この場合、おそらくきつくて30回も持ち上げられないはずです。
仮に30回一気に持ち上げられたとしても、60kgでは筋肉には十分に負荷を与えられていないということになります。
30回一気に持ち上げられた場合は置いておいて、30回も持ち上げられなかった場合のことを考えます。
例えば、18回しか持ち上げれなかったとしましょう。
30回持ち上げきれなかったということは、確かに筋肉に負荷がかかっています。
しかし、このままスクワットをやめてしまうと、10回を3セットやろうとする場合よりも筋肉に与えられる負荷は少なくなってしまうのです。
10回を3セットやろうとする場合
この場合、トレーニングの流れは次のようになります。
10回持ち上げる→インターバル(休憩)→10回持ち上げる→インターバル(休憩)→10回持ち上げる→終了
このようにセットで行う場合は、インターバルをとります。
インターバルは30秒~1分程度の短い休憩のことです。
10回持ち上げるたびにインターバルを挟むことにより、筋肉を休ませることができるので、確実に30回こなすことができやすくなります。
別にトータルで30回こなさなければいけないわけではありません。
回数をこなすのが目的ではなく、筋肉に負荷を与えるのが目的なので、トータルで30回持ち上げることができなくとも、限界まで筋肉に負荷を与えれていれば、確実に筋肉は成長します。
そもそも筋トレをすることによってムキムキになるというメカニズムは、
運動によって筋肉に負荷を与える→負荷を受けた筋肉が破壊される→破壊された筋肉は運動によって受けた負荷を受けても破壊されない、より強固な筋肉となって修復される→運動前よりも強く大きな筋肉になる
というサイクルを何度も繰り返すことです。
そして、そのためには筋肉繊維が破壊されるくらいの負荷をかけなければいけません。
そこで、セットでこなす方がより筋肉を限界に追い込むほどの負荷をかけやすいということです。
ギターのコードストロークを練習したい人は見てほしい!めちゃくちゃ使えるコードストロークパターン5つを紹介している動画を発見
ギターのコードストロークを練習するのにいい動画を発見!
コードストロークを練習するときって、コードストロークパターンの例がほしいですよね。
自分で考えるのもいい練習にはなるけど、自分でコードストロークパターンを考える場合は基礎的な音楽知識が必要です。
1小節は4拍あって...とか、8分音符は4分音符の半分の長さだ...とか。
ギターの練習どうこうの前にそっちを勉強しなくちゃいけないのはなんだか面倒くさいし、もうギターの練習いいやーってなっちゃいますよね。
そんなことでギターの練習のモチベーションが無くならない方ならいいですが、ぼくみたいなちょっと手間がかかることになるとモチベーションを無くしちゃう方で、ギターのコードストロークを練習したい人は是非見てほしい!
その動画がこちらです。
こちらの動画では、5つのコードストロークパターンの例を紹介しているのですが、なんと、動画中で紹介している5つのコードストロークパターンを弾くことができれば、90%以上の曲が弾けるようになるという魔法のコードストロークパターンらしいです...!
しかも、ストロークパターンの例ひとつずつの弾き方のポイントも教えてくれるので、とってもわかりやすいです。
それだけでなく、そのコードストロークパターンを使っている有名な曲をコード進行と押さえ方を動画上に出してくれながら弾いてくれるので、練習曲選びの参考にもなります。
ビートルズ×ボブ・ディラン=バーズ!? ロックとフォークを融合させたバーズ(The Byrds)を紹介!
今回紹介するのは、バーズ(The Byrds)です。
彼らはあまり日本では知名度が高くありませんが、ビートルズやボブ・ディランに影響を受けて自分たちの音楽性を世に知らしめたところ、逆にビートルズやボブ・ディランに強い影響を与えたというすごいバンドなんです!
バーズは1965年にアメリカで結成されたバンドで、ビートルズのようなロックスタイルと、ボブ・ディランのようなフォークスタイルを融合させ、フォーク・ロックという概念を確立しました。
フォークとはなんぞや?と思った方がいらっしゃると思いますが、後でお話ししますね。
そんな彼らが手始めに世に放ったのは、「Mr. Tambourine Man(ミスタータンブリンマン)」です。
これはもともとボブ・ディランの曲なんですが、原曲であるボブ・ディランの「Mr. Tambourine Man(ミスタータンブリンマン)」とはもう全く別の曲です。(笑)
幻想的なコーラスと、バーズのリーダー、ロジャー・マッギン(ちっちゃいサングラスをかけている人です)が演奏する12弦エレクトリックギターの独特な音色が、完全にこの曲をバーズの世界観に作り替えてしまっています。
しかも、バーズがこのカバーを発表したのは、ボブ・ディランがこの曲を発表してからわずか3か月後。
ボブ・ディランは、バーズのこのカバーを聴いてびっくらこいたそうです(笑)
ちなみに、ボブ・ディランが演奏する本来の「Mr. Tambourine Man(ミスタータンブリンマン)」はこんな感じ。
このようにドラムやベースなどがなく、アコースティックギター一本で歌うスタイルがフォークの主流なスタイルです。
ここでフォーク音楽の説明をすると、フォークとはもともとその地方の民謡をアコースティックギターやバンジョーなどの弦楽器で歌う音楽のことを指します。
そして、そのうち民謡から自作曲を歌う人たちが増えてきて、次第に社会を風刺するような曲をも歌うようになったのです。
ボブ・ディランもそのような人たちの一人というわけです。
しかし、バーズの登場によって、ボブ・ディランもロックの道を歩むようになるのです...!
そして、バーズは「Mr. Tambourine Man(ミスタータンブリンマン)」のほかにも、ボブ・ディランの曲を彼ら流のフォークロックに作り替えていきます。
「The Times They Are A Changin'(時代は変わる)」も、その一つ。
バンド紹介に鳥(バード)が出てくるのは、いかにもアメリカらしい(笑)
ちなみに、バンド名の"The Byrds"はまさしく鳥の"Bird"をもじってつけています。
ビートルズが"Beetle"をリズムの"Beat"とかけて"The Beatles"と命名したように、当時は生き物の名前をもじってをバンド名をつけるのが流行ったそう。
こちらはボブ・ディランのバージョンですが、もともとこのような素朴なフォークスタイルの曲をあんな風に変えてしまうバーズのセンスはずば抜けています。
そして、もう1曲ボブ・ディランの曲のカバーで紹介したいのが「Chimes of Freedom(自由の鐘)」です。
まずはバーズのカバーから。
動画はバーズの中期ごろのライブで、ひげが生えちゃったりなんだりで別人のようになっていますが、それはおいといてとにかくこの演奏がとても素晴らしい!
スタジオバージョンは彼らのファーストアルバム「Mr. Tambourine Man(ミスタータンブリンマン)」に収録されているんですが、
ぼくはこのライブバージョンの方が好きですね。
とても希望を感じる...
こちらは原曲のボブ・ディランバージョン。
こっちもこっちでボブ・ディランの味が出ていて良いですが、ぼくはやっぱりバーズバージョンの方が良いぃ(笑)
始めにお話ししたように、バーズはビートルズに影響を受け、またビートルズにも影響を与えました。
とくにこの曲がビートルズに影響を与えたことで有名です。
「The Bells Of Rhymney(ザベルズオブリムニー)」はピート・シーガーというフォーク歌手の曲をバーズがカバーした曲なんですが、この曲のギターフレーズがビートルズのある曲にそっくりなんです。
そのある曲とは、「If I Needed Someone(恋をするなら)」です。
どうでしょうか、この動画の演奏はビートルズ本人らによるものではなくおそらくカラオケ音源(ヴォーカルのみビートルズ本人らによるもの)ですが、ギターフレーズと音色がよく似ていませんか?
この曲を作ったのはジョージ・ハリソンなのですが、彼は多くのミュージシャンと交流があり、もちろんバーズとも交流があったようで、彼らの「The Bells Of Rhymney(ザベルズオブリムニー)」を聴かされてインスピレーションが沸いたとか...そういう話を聞いたことがあります。
ちなみに、この動画の最後でジョージ・ハリソンがロジャー・マッギンと同じ12弦エレクトリックギターをもっていますが、実はロジャー・マッギンがビートルズの映画「A Hard Day's Night」を見たのをきっかけに、この時期にジョージが使っていたこの12弦エレクトリックギターを使うようになったそうです。
ここで、ぼくがバーズを聴くきっかけになった曲を紹介しようと思います。
それがこちら!
「Turn! Turn! Turn! (To Everything There Is a Season) (ターン・ターン・ターン)」です。
たまたま関連動画でこの動画を見つけ、見てみたらもうドストライク。
彼らのビートルズに似た見た目と雰囲気にやられてしまいました。
マッシュルームカットでタートルネックを着ているバンドなら、ぼくはだれでも好きになるかもしれません(笑)
とはいえ、この曲は純粋にいい曲です。
独特なギターの音色と、綺麗なコーラスが生み出す幻想感がクセになります。
この曲がもとになったようで、これまで紹介した曲と同じようにフォークソングをバーズ流フォークロックに作り替えたシロモノのようでした。
いや~、でもなんでこんな素朴なフォークソングをこんなに幻想的に仕上られるんだろう...
まじでバーズのセンスはすごいです。
と、ここまでバーズの紹介をしてきましたが、彼らはひとの曲を作り替えてるだけで、自分たちでイチから曲を作らないの?と思った方がいらっしゃると思います。
いいえ、そんなことはありませんよ。彼らはイチから作曲もします。
それでは最後に一番好きなバーズのオリジナル曲を一つ。
「Mr.Spaceman(ミスタースペースマン)」はバーズのサードアルバムに収録された曲です。
ノリの良いカントリー調のロック!
Hey~♪Mr.Spaceman♪のサビもキャッチーで、韻を踏んだ歌詞もカッコいい!
ちなみに、Mr.Spacemanとは宇宙人のことです。
歌の内容は決してSFホラーではなく、ほのぼのとしたSFソングといった感じ。
初めてこの曲を耳にした時からずっとお気に入りの曲です。
ぼくは意外とカントリーの曲が好きなのかもしれません(笑)
というわけで、すこしごちゃごちゃしてしまいましたが、バーズの紹介をこれで終わります。
個人的にバーズの知名度が日本で低いのが悲しいです。
曲の詳細を知りたくても、日本語のWikipediaにないことがしばしば...
とにかく、すこしでも多くの人にバーズを知ってもらえたらなあと思います。
これぞ崇高な芸術...!人類の普遍的テーマを描き出した、ピンク・フロイドの代表作「狂気(The Dark Side of the Moon)」を紹介
ピンク・フロイドは、イギリスの5大プログレッシブロックバンドのひとつです。
彼らのもつ重厚で哲学的なその独特の世界観は、世界中で人気を博し、その総セールスはエルヴィス・プレスリー、ビートルズ、マイケル・ジャクソンの次に多いと言われています。
今回は、そんな彼らの代表作「狂気(The Dark Side of the Moon)」を紹介します。
1973年に発表された「狂気(The Dark Side of the Moon)」は、全世界で5000万枚の売り上げセールスを記録しました。
このアルバムの売り上げ記録はギネス記録に載っているそう。
なぜ、こんなに世界中で売れたのでしょうか?
プログレッシブロックは、芸術性が高く難解で、万人受けするとは言い難いものなのに...
その理由は、「芸術性と大衆性を高い次元で融合させたから」と何かの記事で見たことがあります。
確かに、このアルバムには人間の内面に潜む狂気を描き出すというコンセプトがあり、「時間」や「お金」など、難解になりがちなテーマを扱いつつも聴きやすい楽曲に仕上げているところが大きな要因なのかもしれません。
人間だれしもが共感できる普遍的なテーマを、ポピュラー音楽であるロックで表現したことがとんでもないビッグセールスにつながったんじゃないでしょうか。
そんなモンスターアルバムのジャケットはこんな感じ。
アーティスト名、アルバム名が一切表記されていないこのジャケットから、もうすでに崇高な芸術性があふれだしていますよね。
これを見ただけで、あ、ピンク・フロイドの「狂気」だ。とわかるインパクト大のジャケットです(笑)
ビートルズの「アビイ・ロード」(横断歩道のやつです。)並みに有名なジャケットなので、このデザインがプリントされたTシャツとかをみたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
それでは、アルバムの中から数曲をピックアップして紹介していく前に、ぼくがこのアルバムを初めて聴いたときにの率直な感想を。
それは、ただただ唖然。
ラストの曲が終わってからの余韻がすごい...!
超名作の映画を一本見終えたときのような余韻がしばらく続きました。
これが、ピンク・フロイドの世界観なんだ...!と実感しましたね。
うまく言い表せないですが、ピンク・フロイドの世界観は、ほかのロックバンドのもつ世界観とはまったく違うんです。
ピンク・フロイドがコアなファンから宗教的な支持を受けている理由がわかったような気がします。
それでは、アルバムの中から数曲をピックアップして紹介していこうと思います。
本当はアルバム全曲を通して聞いてもらいたいんですけど、まあそれは興味をもってからでいいかなと。
#1 Breathe in the Air
1曲目、「Breathe in the Air(生命の息吹)」は、このアルバムのオープニングを飾る短いイントロに続く曲です。まあ実質オープニング曲ですね。
すみません、途中で途切れているのは、間髪入れずに次の曲が始まるからです。
次の曲はインスト曲(歌詞のない曲)なので、今回は紹介しません。
ピンク・フロイドの世界観に一気に引き込まれるこの曲は、初めて聴いたとき、深くどんよりとした浮遊感のある曲調に不安とちょっとした恐怖を感じました。
なんだか子どものときによく感じた、理由もなく不安が襲ってきて、怖くなっていた感覚に似ていました。
今はもう慣れてしまって、不安や恐怖は感じなくなりましたけどね。
#2 Time
続いて2曲目、「Time(タイム)」は、アルバムでは3曲目に収録されています。
チャイムやらなんやら、けたたましい時を告げる音ではじまるこの曲は、タイトル通り時間をテーマにした楽曲です。
「若い時は時間が無限にあるように感じ、君はただ無駄に過ごしていくだけ。」や「時間は気づけばあっという間に過ぎていく。君は走り出すタイミングを見過ごしたんだ。」等々、耳が痛い歌詞です。(笑)
この曲を聴くたびに、時間を無駄に過ごしてしまっている自分がいやになります...
年を取ってから後悔しないために、もっと時間を大切にして生きていかないと思わされる曲です。
この曲も、終わる間もなく間髪入れずに先ほど紹介した曲「Breathe in the Air(生命の息吹)」のリプライズが始まります。
このアルバムは全曲繋がっているので、1曲1曲を個別で紹介するのは難しいですね(笑)
#3 Money
3曲目、「Money(マネー)」はアルバムの5曲目に収録されている曲です。
この曲は、「Time(タイム)」とは対照的にお金にちなんでレジスターの音から始まります。
このアルバム中で一番キャッチーでロックな曲で、ライブでも人気です。
歌詞は完全にお金に憑りつかれています(笑)
とはいえ、お金は諸悪の根源だというフレーズもあり、ひとえに世の中金だぜと言いたいわけではないようです。
ごめんなさい、ぼくはあまり歌詞を気にしないので無頓着な解説になってしまいました(^^;
この曲もブツッと切れてますが次の曲が間髪入れず始まっているからです。
#4 Brain Damage / Eclipse
ラスト4曲目、「Brain Damage(狂人は心に)」と「Eclipse(皆既日食)」は本来別々の曲ですが、つながっているので一緒にして紹介します。
この2曲はこのアルバムのラストを飾る曲で、ついにこのアルバムのコンセプトである、人間の内面に潜む狂気に終結します。
「Brain Damage(狂人は心に)」では、人間の内面に潜む狂気が姿を現し、乗っ取っていく過程を表現しています。
まるで怖い話のメリーさんのように狂気が近づてくる様子を淡々と実況しているような歌詞が怖いです(笑)
狂気を"lunatic"と表現していますが、なぜ狂気が"lunatic"になるのかというと、昔は月の霊気に当たると気が狂うと考えられていたことから、ラテン語で月を意味する"luna"から狂人や狂気を"lunatic"と言い表すようになったそうです。
この辺りは西洋と日本とで月に対する考え方の違いが感じられますね。
そしていよいよクライマックス!「Eclipse(皆既日食)」は、この世のすべてが狂気に支配されるのは避けられないということを、皆既日食に例えています。
太陽の下、調和がとれていた地球に狂気の象徴である月が覆いかぶさることで、地球上の全人類は狂気から逃げることはできないということです。
この終結の仕方は本当に見事。
こうやって記事にしてみると改めてこのアルバムの構築美に驚かされます。
哲学的なコンセプトと、計算しつくされた緻密な構成が生み出す重厚な世界観がピンク・フロイドの魅力だと思います。
興味を持った方は是非アルバム全体を通して聴いてみてください。